あたしの手からアイスを取り上げてると、そのまま食べ始めた。

「サンキュー。ちょうど腹減ってたんだ。」

「司、熱下がったの?」

「まぁな。」

どれ?もう一度おでこを触ろうと手を伸ばすと、ぐいっと司は逃げる。

「バッカ触んな。」

「なんで逃げるの?」

「アイス食えないだろっ。」

「そんなコトないじゃん。」

なによーアイス買ってきたのあたしじゃん。
あたしは、むくれてみせる。

「プリント置いたら帰れよ。」

「なんで?」

「困る。」

「どういうこと?」

「いいから、帰れ。じゃないと…。」

「ないと?」