「つかさー入るよ?」

そーっとドアを開けると…。
司はベッドに眠っていた。
(熱あるのかな?)
近づいてそっとおでこに手をのばす。

「!!」

司がグイッと手をつかむ。

「キャ!」

その声に、司は跳ね起きた勢いに、あたしは突飛ばされた形となった。

「いったーい!何すんのよ司。」

「そっちこそ。なに、のこのこ男の部屋に入ってきてんだ!」

「なっ、怒鳴らないでよ。せっかくプリントとか持って来たのに。」

散らばったプリントと、コンビニの袋をみて司がばつの悪そうな顔をした。
あたしはプリントを集めてアイスを拾う。

「…悪い。」

「まったく!アイス潰れてるし。」

「んなの食ったら一緒。」