翌朝、一番にまなみにかけよる。

「くるみ良くなってよかったよー。」

「心配かけてごめんね。」

「くるみ~すごかったんだよ。二人ともキャンプファイヤーのフォークダンスばんばん断ってたから。」

「なにそれ?」

まなみによると、肝だめしで盛り上がったカップルがキャンプファイヤーでフォークダンスを踊るのだそうだ。

「砂原王子に言い寄る女子がスッゴい並んでた!」

「マジで。ちょっと怖い。」

「でも王子、片っ端から断ってた。」

「もしかして司も?」

「羽柴は、数は少ないんだけど…。ほら、あの子?」

「あ、安藤さん?」

「そう。けっこう粘着系で断るの苦労してた。」

「そうなんだ。」

それを聞いて少しホッとしてる自分がいる。