司はまだクスクス笑いながら、あたしの顔をのぞきこむ。

「もー恥ずかしいからっ見ないで。」

「真っ赤だな。また熱でた?」

「だからー!」

あたしはますます顔をクッションにうずめる。
司がそっとあたしの頭をなでる。
その指先にドキドキしている。
きっと耳まで真っ赤になってるはずだ。

「俺、鍋焼うどんとか作れるけど喰う?」

「え?意外!」と言う前に、またお腹が鳴る。

「素直だな。」

「サイアクー。もー。」

「ちょっと待ってな。」