「悪かったな。俺が医務室連れて行って。」

「?」

「砂原に告白されたんだろ。」

スーッと体が冷えていくのがわかった。
なんとなく司には知られたくなかったのに。

司は体ごと向き直ると頭をさげる。

「本当ごめん。」

「なんで?あやまることないじゃん。」

あんまりあやまられると複雑。
だって…。

「あやまるのは司が困ったから?」

「?」

「安藤さん、やっぱり付き合ってるんでしょ。」

「違う。ウワサがたったら砂原と上手くいかなくなるかもしれないから。」

「そんなこと…。」

「あいつと付き合うつもりなんだろ。」