「あれ?くるみちゃんどうしたの?」

見上げると砂原王子の後ろから北城の声がした。
返事に困っていると、砂原王子が代わりに答える。

「ちょっと疲れたみたいなんだけど。」

「あぁ、羽柴のせいな。」

「後の片付け頼んでいいかな。早瀬さん部屋に連れてくんで。」

「了解。」

「じゃあ。」と砂原王子があたしを立ち上がらせる。
すると北城が意外なことをいいだした。

「くるみちゃん、砂原にしときなよ。」

「それって、どういう…。」

「砂原ならくるみちゃんを泣かさない。」

北城はそう言うとそっとフランケンのマスクをあたしに被せた。