「ほぼ、砂原軍団で終わったな。」

「3クラス分の女子がいたんじゃない?」

「全体であと半分ってとこだ。」

残りの木札を軽く数えて司が教えてくれた。

それから、順調にすすんでもう残りわずかになってきた頃、イヤなニュースが入ってきた。

「なんか、ケガしたらしいよ。」

「えっ?それどこ?誰?」

なにげにつぶやいたペアに、ほとんどつかみかかるような勢いで司が問い詰める。

「えーと俺たちも、女子らしいってぐらいしか聞いてないし…。」

ヨクワカラナイ。
司の勢いに、押されてしどろもどろになって答えている。
司は今にも飛びだしていきそうだ。