「ね~くるみ行かないの?部活終わっちゃうよ~!」


「ごめ~ん。まだ課題、終わんなくって。」

放課後。

まなみは、せかして来るけど、朝からポーっとなってて、課題が残ってしまった。


「まなみ、先に行ってて、後から追いかけるから。」

「うーん。じゃ、後から絶対絶対来てよ。」


そう言って、まなみは体育館の方へ消えて行った。

やっと課題を仕上げて、職員室へ持っていくとそこに砂原王子がいた。


「砂原君?部活じゃないの。」

「昼休みの騒ぎで、しぼられてた。」

「えっ!砂原君悪くないのに。」

「早瀬さんも、酷いこと言われたんだって?」

「あたしは、司に言われ慣れてるし。」


砂原王子は、クスッっと笑う。

やっぱり、カッコイイ。