「イヤイヤ、北城さすがにそれは、わかるだろ。ってかバレバレでしょ。」

司が代表してつっこむ。

「だよね。砂原王子には、使えんな。」

しれっとした、まなみを見てやっと北城が気がつく。

「え?いまの?演技?」

驚いて、回りを見渡したあと真っ赤になる。
意外とピュア。

「いやいや、夏目が演技力ありすぎたから。」

「そ、そうだよ。まなみ女子力高いから。」

あたしと、司でフォローするがまなみは、バッサリ切り捨てた。

「見ためどおりのバカだな。砂原王子には、『強がっても膝がガクブル』を、使うからフランケンはちゃんと驚かせてよ。」

「は、はい。」

北城が小さくなって頭をかいた。