「ひっ!」

「なに、あれ。あーゆーバカ苦手。」

あたしは、やっぱり慣れない。
まなみは、冷たく言い放つ。
北城が近づいてくる。思わずまなみの背後にかくれた。

「くるみちゃん?しんどいなら連れて行ってあげようか?」

「フランケン。くるみ連れてくなら、そのかぶりもの脱ぎな。」

「え、あぁ、はい。」

珍しく、北城が素直に従う。
マスクの下から相変わらず、無駄にさわやかな素顔を覗かせる。