そうなんだ。
なんか、泣きそうになってきた。

「つ、司は彼女のこと、その、どう思ってるの…。」

「どうって…。趣味合うなーって。」

自分で聞いておいて、ショックがデカイ。

「そ、そういう子と、付き合ったほうが…。」

そう言ったら、なんか落ち込んできてしまった。

「俺のことからかってんの?」

「ち、違う。」

「もう、誰とも付き合わないから。ほら、着いたぞ。」

つないでいた手をほどくと、そのままあたしの頭をなでる。

「なに?」

「なんでもないよ。実行委員たのんだぞ。」