たしかに、あたりは暗くなってきて司がいないと心細い。

「ほら。」

司が、握った拳を差し出す。

「え?なにくれるの。」

その下に子どもがアメをもらうように、手を広げてだす。
すると、司がそのまま手をつなぐ。

「え?」

「嫌?」

あたしは、うつむいて首をふる。
ホントなんだよ今さら。