ひなちゃんも俺の足のこと心配して、俺が走るって言ったら絶対止めると思う。


やから、ひなちゃんにおつかいを頼んだ。


俺は、先生とひなちゃんがおらん間に、保健室を抜け出すつもりでいる。


時計を見ると、色別対抗リレーまでもう少しやった。


抜け出すチャンスは…今しかないっ。


するとひなちゃんは、保健室のドア手前で一度俺の方を振り返った。


…んっ?