俺は、小声でポツリと呟いた。


俺のせいで、ひなちゃんを泣かしたくない。


「…え?」


ひなちゃんは聞き取れへんかったのか、首を傾げて聞き直してきた。


でも、言わへーんっ!


なんか俺、格好つけたみたいやん。

そんなん恥ずかしすぎて、…さすがに2回目は言えへんわっ。



「あ、そーやっ!ひなちゃんジュース買ってきてくれへん?俺、喉乾いたし」