「ごめんなさい…、桔平くん……。うぅ~…」


ひなちゃんは謝り続ける。


俺がリレー出れへんってことにも、責任感じてるんやろな…。


「ひなちゃん、深刻に考えすぎ!べつに、骨折したわけとちゃうんやで?ただの捻挫やで?」

「…それでもケガさせたのは、あたしだから……」

「やから、大丈夫やってー!」

「…ごめんなさいっ……」


ひなちゃんは、ヒックヒックと両肩を上下に震わせる。