「…ごめんなさいっ……」


“ごめんなさい、桔平くん”


その言葉しか浮かばなかった。



「もー…、ひなちゃんは泣き虫さんやなぁ」


桔平くんはあの公園のときのように、またあたしの頭を優しく撫でた。


「泣き止んで~、ひなちゃ~ん」

「うぅ~…」

「それやったら、また俺がティッシュでチーしてあげるわ!やから、顔上げてっ」


桔平くんは、あたしの顎にそっと手を添えた。