「大丈夫やで!めっちゃ元気♪」

「でもさっき、校門に救急車が…」

「あ~。それはたぶん、あのコやろな」


桔平くんの視線の先…。

向かい側のベッドには、ぐったりとした女の子がいた。


先生たちがしきりに、体を氷で冷やしている。


どうやら、熱中症らしい。

だから、今から救急車で病院に運ばれるんだそう。


あたしは、ベッドの横にイスを持ってきて座った。