「桔平くんは、大丈夫なの…?」

「ちょっとケガしたみたいだけど、大丈夫だよ。今、ベッドで寝てる」


翼と長谷川くんは女の子たちを誘導しながら、グラウンドに戻って行った。



「失礼しまーす…」


あたしは恐る恐る、保健室の入口から顔を覗かせた。


「あっ、ひなちゃんやーん!」


桔平くんは笑顔で手を振りながら、ベッドに寝転んでいた。


「大丈夫…?」