「俺やったら、大丈夫やでー!」


思ったよりも元気そうな桔平くんの声が聞こえた。


「でも桔平がいるなら、私もここにいるっ!!」

「まだ女子の競技残ってるんやから、あかんやろっ!」

「でも~…」

「でも~…と、ちゃう!翼、涼っ、このコたち連れてってあげて!」


ぞろぞろと保健室から出てくる女の子たち。


「あっ、ねーちゃん!」


列の最後尾に、翼と長谷川くんがいた。