桔平くんは両肩を翼と長谷川くんに預け、グラウンドから退場した。


そのあと、保護者席に絢斗が向かってきた。


「どうどう!?俺の活躍見たっ!?」

「そんなことよりも、桔平くんは大丈夫なの…!?」


すると、絢斗は頬を膨らませた。


「なんだよー。桔平の心配なんかしてー」

「だって、棒といっしょに地面に倒れたじゃない…!」

「あいつなら、心配ねぇよっ。元気にベラベラしゃべってたし」