赤組の旗は、今まさに敵に取られようとしていた。


桔平くんも、旗まであと少し…。


だが…桔平くんが敵の旗を掴む寸前、突然棒が倒れた。


旗を取ろうとしていた桔平くんも、倒れる棒と共にあたしの視界から消えた。


「…桔平くんっ!!」


砂煙りが舞い上がり、辺りは騒然となる。


すると、砂煙りの中に影が浮かび上がる。


…その影の正体は、長谷川くんだった!