「もー…。ひなちゃん、意地悪やなぁ」


桔平くんが弱音を吐いた。

だから、てっきり諦めてくれるかと思いきや…。


「でも、燃えてきたでっ!!」


…と、逆に火を点けてしまったようだった。



そのあとはなにもされることもなく、桔平くんといっしょにグラウンドに戻った。


「あっれー?なんで、ひなと桔平がいっしょなの?」

「さっきそこで会ったのっ」