「じゃあ、襲う♪」

「襲わなくていいから…!」


桔平くんはズルい。


こうなってしまったら、あたしの方が立場が下になるのは決まっている。


「…わかったよ!!」


あたしは力一杯、桔平くんを押し退けた。


「…デートすればいいんでしょ!?」

「うんうん♪」


エサを待つ子犬のように、桔平くんはおとなしくなった。


「あたしがフリーになったらの話ねっ」