昼食の時間だ。


翼と絢斗と長谷川くんが、保護者席にやってきた。


「おふくろ~、なんか食いもんある?」

「そう言うと思って、作ってきたよ!」


絢斗のお母さんは、風呂敷を解いた。


中から現れたのは、なんと3段重ねの重箱だった。


「さっ、食べて!」


テントから離れたところにシートを敷き、靴を脱いでそこで食べる。


「ひなちゃんも食べて!」