「私は、工藤くんがいいわね〜♪」


あたしのお母さんは桔平くん、絢斗のお母さんは長谷川くんがタイプらしい。


あたしのときは女子校だったから、体育祭はなかった。


グラウンドを走り、各々の色を応援する生徒たち。

それが、とてもうらやましく見えた。



翼も絢斗も桔平くんも長谷川くんも、競技で何度かあたしたちの前を走り抜けた。


翼と絢斗は、足が速いことは知っていた。