「絢斗、絶対負けんじゃねぇぞっ!!」

「わかってるって、親父!」


“勝負事”となると、この親子は熱い。



「ひ~なちゃんっ」


そこへ、長谷川くんを連れた桔平くんが現れた。


「お前ら、なにしにきたんだよ?」

「翼と絢斗のご両親やから、ちゃんとごあいさつしとかなと思て」

「まぁ、そんな感じ」


長谷川くんは、桔平くんに続いてボソッと言った。