「秋月ちゃん、どうしたんだ…!?」

「…きゅ、救急車呼んだ方がっ」


周りは騒然とする。


俺も突然のことで、一瞬焦った。

でも…。


「救急車は、呼ぶ必要ないです」

「え?」


見た限りでは…。


「ただ、寝てるだけみたいっす」


秋月さんは、気持ちよさそうに寝息を立てていた。


…驚かせやがって。



秋月さんは、目を覚ます気配がまったくなかった。