「あの…、いっしょに帰ってもいいですか…?」


やっと言えたか。


だけど俺が、「はい、そーですか」って素直に言うわけがない。

簡単に許しちゃおもしろくない。


意地悪しちゃおーっと。


「え、探すんじゃなかったの?だから、さっき拒んだんでしょ?」

「それは…。……ごめんなさい」


秋月さんは、頭を下げた。


「ふ~ん。お守り探すって出て行ったくせに、やっぱり挫折するんだ」