まぁクマや野犬なんて、ウソだけどっ。


でもそうすると、俺の思った通り…。


「待ってよー…、長谷川くーんっ…!!」


秋月さんが追いかけてきた。


ほら、やっぱり。


駄々をこねて、その場から動こうとしない子どもに対し、よく母親が…。


「もう放って、お母さんは行くからね!」


と言うと、子どもは放って行かれるのがイヤだから、泣きながら母親のあとをついて行く。