それはまぁドンマイってことで、俺は行くよ?


俺は、秋月さんをその場に残して歩き出す。


後ろを振り返るが、秋月さんは呆然と立ち尽くしているだけで、俺のあとを追ってこようとしない。


っていうか、俺が見離そうとしてるのに戻ってこないつもり?


…どれだけ、頑固者なんだよっ。


試しに、こんなことを言ってみた。


「あとこの辺り、クマとか野犬がよく出没するらしいから、まぁせいぜい気をつけて。じゃっ」