「いい加減にしろよっ!!」


俺にいきなり腕を掴まれた秋月さんは、驚いた顔をして振り返る。


「…どうしてここに?」

「芝田さんから聞いたっ。お守り探してるんだろ?」

「…うん」

「なら、もうやめとけって!見つからねーよ、そんな小せぇもん」


フツーにバカだろ。

こんなずぶ濡れで、泥だらけになってまで探すなんて…。


おまけに、両膝ケガしてるし。