…待てよ。

さっき自分で、秋月さんは超方向音痴って言ってたじゃねぇか…!


だとすれば、秋月さんが1人でハイキングコースに入ったなら…。

正しい道にいるはずがない…!


朝、ハイキングコースを登ったときに、途中で二手に別れていた部分があった。


…そうか!

秋月さんは、逆の道を行ったに違いない。


俺は、道を引き返した。


二手に別れた道を、今きた道と反対の方へ進む。