次に現れたのは、芝田さんだった。


「芝田さん、どうかしたんすか?」

「秋月さんはっ…!?」

「よくわからないすけど、今、外に出て行きましたよ?」

「…本当にっ!?」


芝田さんも秋月さんと同様に慌てていた。


「…なんか、あったんすか?」

「実は…」


芝田さんは階段に座り込み、俺に話し出した。



さっき自分のバッグを見ると、亡くなったおばあちゃんからもらったお守りがなかったのだと。