俺は、1階で冷蔵庫から水を取り出すと、それをコップに注いだ。


飲んでいるとき、バタバタと階段を駆け下りてくる音が聞こえた。


それは、秋月さんだった。


…しかし、いつもと様子が違った。


「どうしたの?そんなに慌てて」


明らかに、なにか急いでいるようだった。


すると秋月さんは俯いて、小さくポツリと呟いた。


「…みんなには、すぐに戻ってくるって伝えて」