だが、全身ずぶ濡れ。

髪から、しずくが滴り落ちていた。


「これじゃあ、風邪引いちゃうな…。みんな、早くシャワーを浴びて!」


玄関で雨粒を払いながら、店長が言った。


とっととシャワーを浴びたいところだが、シャワールームは2つしかない。


男女に分かれて、1人ずつ入る。


女子は3人しかいないので、女子のシャワールームが先に空いたため、俺はそっちを使った。