「急ごう…!」


なるべく早くコテージに戻れるように、自然と駆け足になる。


すると、そのとき…。


ズルッ!!

「…きゃっ!」


俺の前を走っていた秋月さんが、泥で滑って転んでしまった。


秋月さんはとっさに、隣にいた芝田さんのバッグに手をかける。


そのお陰で、なんとか水たまりに尻餅をつくことは免れた。



そんなちょっとしたアクシデントもあったが、みんな無事にコテージに着いた。