だがしばらくして、その青空に次々と黒い雲がかかり始めた。


さっきまであんなに晴れていたのに、今はいつ雨が降ってもおかしくない天気だった。


「山の天気は変わりやすいって言うしな…。これは、コテージに戻った方がよさそうだな…」


俺たちは荷物を片付け、シートを畳むと、山を下り始めた。



しかし…。


「キャー…!!降ってきたっ」


天候は意地悪なもので、俺たちの下山を待ってはくれなかった。