そして、参加者締め切りの日に出勤すると、また秋月さんが声をかけてきた。


「長谷川くん、キャンプ行こーよー」

「なんで?」

「だって、多い方が楽しいじゃんー…」

「だから俺は、多いのが嫌いなんだって」


秋月さんに何度頼み込まれようと、俺の気持ちは変わらなかった。



しかし、それから数日後。


…まさかの店長が頼んできた。


「長谷川くん、キャンプ参加ね」