…まさにあれは、嫉妬の塊やったで。


「なぁ、俺。どうしたらいいと思う…?」

「どうしたらって言われてもな~…」

「俺、ひなが違う男と話してるだけで、取られたらどうしようって不安になるんだよな…」


不安げな絢斗の表情は、まるで遊びたいのに飼い主に相手にされへん子犬のよう。


…絢斗には悪いけど、俺は少し笑いかけた。


なぜなら、総長のオラオラ系の絢斗にも、こんなかわいい一面があったんやと思うと。