「…俺が男として、まだ完璧じゃねぇから」


天井を仰ぎながら、絢斗が小さな声で呟いた。



俺から見た絢斗は、喧嘩が強くて、力があって、友情に熱くて、仁義がある。


めっちゃ男らしいと思う。


そんな絢斗に、まだ足りひんもんなんかあるんやろか?


顔もええやろ。

背も高いやろ。


あとは~…。

あぁ、そうか!あれかっ!!


「お前、ドーテーやもんな!」