ひなちゃんは、なにも言わずに固まっていた。


あれ?

もしかして、点数低かったかな…。


自信満々にひなちゃんに見せつけたから、少しだけ恥ずかしくなった。


そしてひなちゃんは、ある問題集を机の上に置いた。


「ふーん、今日は国語か~。…って、これなにっ!?」


俺は思わず二度見して、問題集を指差した。


問題集の表紙には、『これでキミも大丈夫!!大学入試用』と書かれてあった。