1階へ下りたけど、翼との間には微妙に気まずい空気が流れた。


…完璧に、勘違いなんだけどなぁ。


「おはよっ…」

「…お、おはよ」


あいさつだけして、再び静まり返るリビング。


あたしは、何事もなかった風に自然を装って、朝ご飯を作り始めた。


冷蔵庫から卵とハムを取り出し、フライパンで焼いて…。


すると翼が牛乳を取りに、キッチンへ入ってきた。