咲斗は、顔まで隠れるくらい布団に潜っている。


…すると。


「ひな~…」

と、咲斗が寝言を言った。


かわいいなと思って、頭を撫でようとしたとき…。


ガバッ…!!


あたしは一瞬のことで、なにがなんだかわからなかった。


あたしが起き上がろうとしたとき…。

急に、咲斗が上に覆い被さってきたのだ。


でも咲斗にこんな力…、あるはずがない。