「あんたたちも、そろそろ寝る?」

「うん、まぁ」

「そっか」


あたしは冷蔵庫から麦茶を取り出し、コップに注ぐ。

それを飲んでいると、ふと隣に気配を感じた。


視線を横に移すと…。

そこにいたのは、絢斗だった。


「どうしたの?」


あたしがそう尋ねると、なぜか絢斗は少し不機嫌な様子…。


「…なんで、咲斗がひなの部屋で寝るわけ?」

「なんでって、毎回そうじゃない」