拡声器で、絢斗を名指しする警察官の声が…。


「また、あいつらかよ…」


絢斗は、やれやれとした表情を見せていた。


事件じゃなくて、パトカーはあたしたちを追ってるの…!?


『お前今、制限速度何キロオーバーだと思ってんだ!?』

「まだ、100キロしかオーバーしてねぇし」


絢斗がポツリと呟く。


「…100キロもっ!?そりゃ、警察官が黙っておかないよ…」