そう思っていると、…そのまさかだった。


絢斗は、かろうじて舗装されている上り坂を突き進む。


山に入ったため、空気がひんやりとした。

夏とはいえ、若干肌寒い。


途中、『立ち入り禁止』とかかれた標識があったけど、それも無視する。


あっという間に、注意書きの標識は、後ろに過ぎ去ってしまった。


「…今の、『立ち入り禁止』ってどういうこと…!?」