「翼と咲斗は適当に乗って!ひなは俺の後ろ♪」


自分の単車に跨った絢斗が、エンジンを吹かす。


…そういうことねっ。


どうやら単車に2人乗りで、夜景を見に行くつもりらしい。


「…え〜。あたし、違うコの後ろでいいよ」


翼と咲斗が乗ったほかに、まだ3台もあるし。


「ダーメっ!ひなは、俺の後ろって決まってんの!」


ヘルメットを被されると、無理矢理乗せられた。