それを聞いて、男たちの顔つきが変わった。


「てめぇ、ナメてんのか!?」


苛立ちが達した1人が、絢斗の上着を掴んだ。

そして、そのまま上着を宙に放り投げる。


「どうした?ビビって動けねぇかっ?」


冷やかすその男だが、絢斗の上半身を見るなり一瞬にして固まった。


黒のタンクトップからは、龍の刺青が見えていたのだった。


「…おっ、お前…まさか……!!」