そのとき…。


「ひな、なにしてんの?」


そこに現れたのは、絢斗だった。


「そのオッサンたち、だれ?ひなの知り合い?」


絢斗の問いに、あたしは首を左右にブンブンと振る。


オッサンって言っても、あたしより2つか3つ年上なだけだと思うけどな…。


「ってか、早く行かねぇと映画始まるぞ?」


絢斗は、堂々と男たちの間に割って入ると、あたしの手を引いた。