あたしは、とっさにそう判断した。


「…す、すみませんでした~…」


ジュースやポップコーンはまた買えばいいし、ここは素直に謝っておこう。


そして、そのまま通り過ぎようとしたとき…。


「待てや、コラ」


最悪なことに、呼び止められてしまった。


「…な、なんでしょうか…?」

「なんでしょうか、じゃねーよ。俺のパンツの裾が濡れたんだけど、どーしてくれんの?」